1997年8月の日記です。


1997年8月31日(日)  TOP

 もう8月も終わっちまったよ(;_;)
 今日は堺三保氏にビデオの受け渡し。昼飯を食おうという事で、11時に新宿に着く。時間があるのでとりあえずバットを振って球をしばく。体動かすと気持ちいいわ。その後、茶店で待ち合わせ。30分遅れて堺氏到着。11時まで寝ていたとの事。12時待ち合わせというのが無謀だったと密かに私は思った。カレーを食ってヨドバシカメラへ。デジカメを買おうとしていた氏は飯を食っている最中に考えが変わり、APSのコンパクトカメラにする。その思いつきが吉と出る事を祈る。その後、私はふと思い立ってワイヤレスのヘッドフォンを買ってしまう。これでヘッドフォンつけたまま部屋中を動ける。なぜかヘッドフォンだけは3つもあるのだ。冬用夏用……つまり、暑いと耳が出るオープンイヤー式で、寒いと音の良い密閉式になる訳ね。これで年中ワイヤレスになるかな。しかし、さすがに今は暑い……。汗かきだから耳に汗がたまるのよ(;_;)
 仕事の方は何とか予定枚数の半分――って50枚弱なんだけどね(^_^;) なんか思ったより進まない。今週いっぱいでとりあえず第一稿を上げたいものだ。


1997年8月30日(土)  TOP

 『勇者王ガオガイガー』は怒濤の展開をし、『ウルトラマンティガ』は凄く美しいエンディングを迎えた。『ティガ』のスタッフにはご苦労様と一言。なんかウルトラマンに対する愛が感じられる。ウルトラマンの歴史の中で、ここまで完全に終わったのは初期ウルトラマンやセブン以来ではないだろうか? 過去のエピソードとの関連づけもこれまでなかったと思う。次回作はちょっと不安だけど……。


1997年8月29日(金)  TOP

 原稿が進まないので新宿に出て気晴らしに、飛んでくる球を打つ。やっぱ、球はこっちに向かって飛んでこないといかんわ。止まってる球を打つのが下手なのもあるけど(^_^;) 汗をかいてHMVに行くとサントラの新譜が出ていたのですかさずゲット。帰ってから机に座って原稿。進まん……なぜだ? ヤツの呪いか?


1997年8月28日(木)  TOP

 ゴキブリを倒した。クロゴキブリである。なんと、実家を出て9年ぶりの対面となった。仙台でも横浜でも東京でも部屋でヤツに出会った事がなかったのだ。いるのはチャバネだけ。安心していたのだが、やはりヤツは忘れた頃にやってくるらしい。ヤツとの闘いは14年前にさかのぼる…………。
(回想シーン)
 当時、受験生の私は夜遅くまで勉強をしていた(いや、スペオペを書いていたかもしれない)。天井にはスターウォーズの雑誌切り抜きポスターを張っていた(おい、今と状況変わらんぞ)。と、上の方からカサコソと音がする。ふと見上げた途端、何かが天井から落ちてきた。ポトと音がして、何かが襟元に入った。動いている。背筋をまさぐっている。私は真夜中だというにも関わらず、悲鳴にも似た声を上げて飛び上がった。それがヤツとの最初の遭遇だった。その二日後、同じく深夜に部屋から台所に降りた私はブーンという音を耳にした。台所はとうに明かりが消え、真っ暗だった。私は音の正体を確かめようと手探りでスイッチを探し当て、蛍光灯を点けた。ブーンという音の発信源が顔面に向かってすっ飛んでくるのを見た。前回の悪夢がよみがえり、私は抑えた悲鳴を発して必死になってヤツの攻撃をかわした。それがヤツとの2回目の遭遇だった。
 以来、私とヤツの闘いは続いた。見つけては完膚無きまでに叩きのめし続けたのだ。私が実家を後にして以来、闘いに安息日が訪れたかにみえた。しかし、やはりヤツは機会をうかがっていたのだ。私がヤツを忘れるのを。また闘いの日々が始まるのか。1匹いればかならず10倍はいるはずなのだ。ヤツを倒すまで、私の闘いは終わらないのだ。それが恐らく敗北への助走でしかないとわかっていても。


1997年8月27日(水)  TOP

 用事で渋谷まで出かけたついでに『ウォレスとグルミット危機一髪』を観る。何? 知らない? すぐに観に行きなさい。クレイ・アニメーションの傑作です。ローテクです。でも、このセンスは凄いよ。ハイテク駆使したってセンスのないヤツが作れば、あの馬鹿恐竜映画になるのだ。これを観て感覚を磨きなさい。


1997年8月25日(月)  TOP

 とろとろ仕事。のろのろ進行。
 なんか、ちぃと体がだるくて眠いので気合いが入らない。運動せにゃいかんのう。


1997年8月24日(日)  TOP

 鶴田謙二作品集と『ヨコハマ買い出し紀行』を一気に読む。頭が混乱する。温暖化で水位が上昇した世界がどちらにも出てくる上、なんか雰囲気が似ているのだ。ほわっとしていて、表情が思わず緩む。いいなぁ、こういうの。この雰囲気は文章ではなかなか出せない、伝えられない、書けない(己の文才のなさ故に)。鶴田謙二の方がSFを意識している部分が多いかな。それにしても『ヨコハマ〜』はずいぶん前から知ってたけど、こういう話だったとは思いもしなかった。お陰で4冊まとめて世界に浸れましたけど。ふわふわ〜。
 仕事はのろのろと。ようやく本編に突入。あー、世界が見えてこないぞ。とか言いながら、夜中に映画音楽のページに追加を入れ、修正する。忙しくなるとこーゆー事をやりたくなるってのは性分だねぇ。


1997年8月23日(土)  TOP

 今日明日はSF大会のはずだが、結局不参加。案内が来たら金払って参加しようかと思っていたのだが、何も来なかったので止め。
 そろそろと仕事を始める。初日は8枚。どうもノリが悪いし、艶がない。まあ、初めはこんなもんか。
 20日の飲み会で女性6人に襲われたティカちゃんは怯えたのか、あの後つきあいが悪くなった。やはり槇夢民氏にいたぶられた心的外傷が大きいのであろう。ようやく今日は反応があったが、どことなく逃げ腰だ。可哀想に(TヘT)
 ウルトラマンティガが最終回前で先週から3話連続で盛り上がっている。最初と最後を古代文明ネタできちんと締めてくれたのは構成上美しい。それにしても隊員ほとんどがウルトラマンの正体を知ってしまう展開って初めてではないだろうか? セブン以来の女性隊員との恋愛もあるし、特撮のレヴェルもいい。脚本演出に注文をつける向きもあるだろうが、あれでいいのだ。初代ウルトラマンだってかなり各話にばらつきがあった。そう言うと、それじゃ進歩してないと指摘する人もいるだろう。しかし、特撮や技術は進歩するけど、演出や脚本は進歩するものじゃないのだ。ハリウッド映画を見れば一目瞭然だ。脚本の出来は退化しているようにも見える。個人の資質に多くを頼っている演出・脚本は進歩しない。30年前のウルトラマンも今のティガも同レヴェルだ。それでいいじゃないの。


1997年8月22日(金)  TOP

 角川で打ち合わせ。その前に『スピード2』を観る。やっぱり観るんじゃなかったと後悔。冒頭こそスピード感があったが、その後は失速しっぱなし。アンドラ・ブロックは魅力ないし、敵役のウィレム・デフォーは賢いんだか馬鹿なんだかわからないし、意味もなく演奏しているバンドや歌手を写すし、上映時間が長いし、全然しまっていない。やっぱりヤン・デ・ボンは撮影だけしてりゃいいんだよ。話を考えようなんて思った時点で失敗。
 書店で予約してあった《鶴田謙二作品集》を受け取る。限定版である。チャイナさんテレカつきだ。ロットナンバーつきだ。でかくて重いのを抱えたまま、角川で打ち合わせ。明日から仕事しようっと。


1997年8月21日(木)  TOP

 仕事が本格的に始まる前にと、たまっていた夢枕獏の《精神ダイバー》3冊を一気読み。ここで終わるかと憤るが、気合いが入る。さあ、明日は打ち合わせだ。んでもって、明後日から仕事だ。


1997年8月20日(水)  TOP

 今日は2ヶ月ぶりに自宅で宴会。作家3人を含め7人が集まってくれた。感謝。わたしゃ来週から修羅場に突入する予定なのでとても嬉しい。ちなみに今夜のメニューは枝豆、山芋の千切り、カボチャと鶏の挽肉の煮物、肉じゃが、牛肉とピーマンの炒め物など。酒は9合ちょい。ビールは缶で8本ほどだろうか? 久しぶりに料理作ったなぁ。おまけに結構酔った(^_^;)


1997年8月19日(火)  TOP

 久しぶりに本が出た。と言っても、以前やったサイコホラーの短編集に4作入っているだけだけど。詳しくは既刊案内コーナーを参照の事。書店に並ぶのはもう少し後かな? 一編一編が短いのですぐ読めます。怖いかどうかは……。


1997年8月17日(日)  TOP

 朝6時半起床。有明に向かう。夏のコミケである。スタッフチケットをもらったのと、参加するはずの妹が結局本を作れず、会社を休めなかったので冬の申込書を買ってきてくれと頼まれたからである。スケベな本を買いに行くのでは決してない。誤解なきよう。途中、槇夢民氏とバッタリ会い(多いな、このパターン)、東京ビッグサイトまで。前日、4時間しか寝ていないので、すでにあくびが出る。槇氏のブースに荷物を置かせてもらい、とりあえず、ざっと見回る。その内に10時になって一般客がどっとなだれ込んでくる。今日の西館は創作やJUNE、SFなどであまり混まない。東館はスケベが多いので凄い事になっている。この間のスニーカー大賞授賞式でお会いした中村博文氏のブースは開館と同時に数百人並んでいた。本人が整理をしていたので声もかけられずに引き下がる。秋津透氏夫妻のブース(別々)や人外協のブースに挨拶をして、午後もういちど中村氏のブースに行くとすでに新刊は売り切れ。なぜか《はみバス》のイラストを書いてくださった桐嶋とおる氏のゲーム原画集があったのでそれを買い、中村氏に声をかける。運良く覚えてくださり、1冊いただく。お返しに妹のテレカをお渡しする。ラッキー。ついでにスケベな本を見て回り、なぜか1冊買っていた。なぜだろう? 決してスケベ本を買いに来た訳ではないのに。でも、桐嶋・中村両氏の原画集もスケベといえばスケベなんだが。槇氏に「やーねー、すけべ」と嫌われる。3時半に撤収し、近くのイタメシ屋で飯を食って帰る。眠いので、12時前に布団に転がり込む。


1997年8月14日(木)  TOP

 KSSで打ち合わせ。当初予定よりは少しだけ余裕ができそうだ。とはいえ、長丁場になるのは同じだが。何か、来年夏までの予定が詰まったような気がする。その後もゲームのシナリオがあるから、来年いっぱいの仕事はほぼ決まったも同然。何か入れるとしても、ノヴェライズは入らないだろうな、この分じゃ。


1997年8月13日(水)  TOP

 HP開設10ヶ月でカウンターが8200になりました。後2ヶ月で大台に達するかなぁ。まあ、いいや。達しなかっても何かプレゼントを用意しましょう。とりあえず3種類ほどあるのでお楽しみに。その頃には修羅場が終わっているはずだし(^_^;)


1997年8月11日(月)  TOP

 角川と新しい仕事について打ち合わせ。全体としては当初の予定よりはきつくないものの、この先2ヶ月間が苦しいのは変わらず。後は同時進行のKSSだけだな。こっちは14日に打ち合わせ。しかし……不安(^_^;)


1997年8月9日(土)  TOP

 洋画フォーラムのオフで『燃えよドラゴン』を観る。スクリーンで観るのは初めてである。いや、なかなか。宴会でビールを飲み過ぎて、帰宅後倒れるように寝る(^_^;) ビールで酔っぱらったのは初めてだ。どれだけ飲んだのかは不明。


1997年8月7日(木)  TOP

 映画の日の翌日だから空いているんではないかと読んで映画のはしご。まず、試写で小さなスクリーンで観たきりの『ロスト・ワールド』。あんまり酷いので何も言わなかったが、やっぱりひどい。なぜ、こんな美味しい題材を使ってこんな酷い映画ができるんだろうか? 一種の才能だ。馬鹿ばっかりの登場人物には感情移入を拒否するしかないし、血の気に飢えたジェイソンに成り下がった恐竜たちには前作の愛情に満ちた視線は向けられない。ラストのプテラノドンだけが救いだったと感じたのは今回も同じ。それとウィリアムズの音楽とね。ふたつめは『バットマン&ロビン』。全然期待しないで観たら、それほどには酷くなかった。『バットマン・フォーエバー』よりは好きだな。それにしても、シュワルツェネッガーはもう完全な悪役はする気ないんだな。しかし、こうレギュラーが増えたら、次は『バット・ファミリー』にでもなるんだろうか?
 帰りに『花火職人になろうの豪華版』というパソコンゲームを買う。花火を作るシミュレーションなんだが、結構楽しい上、花火の知識がつく。結構専門的だが、わかりやすくゲームにしている。マニュアルも親切。色々なモードで遊べるのもいい。豪華版というだけはある(当然、普及版もあるし、前のヴァージョンもある)。それにしても、こういう専門職をゲームにして出せるってのもいいなぁ。次は『杜氏になろう』とか『植木職人になろう』とかか。植木はいいけど、杜氏じゃ作った酒が飲めないからおもしろくないか(^_^;)


1997年8月6日(水)  TOP

 某社で契約。おお、仕事前に契約書かわすなんて初めてだ(^_^;) つくづくアバウトな業界で生きてるなぁと実感する。その後、我孫子氏と長話。映画の日だったのでその後『バットマン&ロビン』でも観ようかと思うが、時間があわずに飯食って帰る。帰宅後、アスキーよりFAX。仕事の話がふたつだが、ひとつは完全にスケジュールがバッティングして不可能。もうひとつは微妙なところなので保留。オリジナルを早めに出さねばならないので、できる可能性はかなり低い。物が物だけにやりたいのはやまやまなんだけどねえ。


1997年8月5日(火)  TOP

 夕方、アスキーより電話。仕事の話だったが、スケジュールがあわない。9月末までの原稿量は私のキャパぎりぎりなのだよ。今すぐやって2週間ってのなら大丈夫なんだけど。そのゲームには興味があるものの、涙を呑んで断る。ついでに言うと来年春までは何だかんだで詰まっているような気もするのである。人によっては大した量じゃないと思われるかもしれないが、私には充分な量だったりする。それにこれだけって訳でもないからなあ。


1997年8月3日(日)  TOP

 ついにというかやっぱりというか、音楽室を新規工事する。こうやって容量が増えていくのね。メタルについては私がやるよりもっと濃い人のページがあるからいいやなんて思っていたのだが、どうせ私の趣味の部屋なんだから自己主張してやれと思い直したのである。これで興味を持ってくれる人がいたらしめたものだし(^_^;)


1997年8月1日(金)  TOP

 角川編集氏から電話。新しい仕事の打ち合わせの日時を決める。同時期に締め切りの来るもうひとつの仕事は担当者が来週まで不在なので再来週になりそう。
 すみやから連絡があったので買い物がてら渋谷−新宿を回る。CD8枚購入。さらにゲームをふたつ。やってる暇はないと思うけど……。