SOUNDTRACK REVIEW
CHILDREN OF DUNE


DIRECTED BY GREG YAITANES/ALEC NEWMAN,JULIE COX,ALICE KRIGE, SUSAN SARANDON

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY BRIAN TYLER
VARESE SARABANDE/302-066-454-2
2003/03

　フランク・ハーバートのベストセラー『デューン砂の惑星』のＴＶシリーズの続編で、６時間のミニシリーズ。原作では『砂漠の救世主』と『砂丘の子供たち』に当たる。前作はグレアム・レヴェルだったが、今回はVARESE SARABANDE一押しの新鋭ブライアン・タイラー。一押しだというのは３週連続でアルバムリリースすることと、今回のアルバムデザインにマシュー・ピークを起用したことからもわかる。前２作が作風として似ていたので、今作は今後を占う意味でも期待値が高い。しかも、題材としてもＳＦ（おまけにデューンだ）は難しい。鳴らすだけが取り柄ではないのを証明するように、中近東テイストを加えつつ、静かなアンダースコアをきちんと書いている。もちろんアクションシーンはかつてのホーナーばりに派手に鳴るが、少し控えめ。後半はもろに民族音楽的なスコアが並んでおり、音楽だけでは少しだれる。しかし、メインテーマを効果的に挿入し、ヴァリエーションも豊富。アレンジャーの才能もあるようだ。監督のライナーノートによればわずか６週間で１７４曲書いたというが、驚異の早書きだ。今回、指揮は別人だが、民族楽器の打楽器・弦楽器、ミキシングを自らこなし、コーラスの歌詞まで担当。オケは記載されていないが、録音はプラハで行われている。３６曲７７分。満腹の１枚。
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