TITANIC

TITANIC
タイタニック

DIRECTED BY JAMES CAMERON/LEONARDO DiCAPRIO,KATE WINSLET,BILLY ZANE,KATHY BATES,BILL PAXTON

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JAMES HORNER
SONY CLASSICAL/SK63213

　史上最大の制作費を湯水のように注ぎ込んだジェームズ・キャメロンの超大作である。いまだ（１１月末）に上映時間が決まらないが３時間ヴァージョンが東京国際映画祭で上映されたらしい。私は観られなかったが、そのヴァージョンは恐らく一回だけだろう。
　さて、音楽はキャメロンとは『エイリアン２』以来となるホーナー。予想通り、アイリッシュ系統の音楽である。そして、予想通り、自らのオーケストレイション（ADDITIONALでドン・デイヴィス）。大作になると自分でやりたくなるようだ。今回は自作の主題歌（歌はセリーヌ・ディオン）もある。アニメ以外では初めてだ。スコアの方は所々にシンセをフィーチャーしたアイリッシュサウンド。『ブレイブハート』を現代的にした感じである。エンヤを思い起こさせる曲もある。映画の時代を考えると、少し現代的すぎる気もする。また、アクションシーンやパニックシーンは刻むようなホーナー節が控えめに出るが、それとて添え物的。あくまでもメインは恋愛物なのだろう。主題歌もそれを狙っての事だろう。もっとも淡々としたメロディなので、そのヴァリエーションがスコア中に流れても印象としては薄い。　収録時間の７２分というのはサントラとしては長いが、映画の上映時間と比べれば短い。サントラ第２弾"BACK TO TITANIC"もあり。スコアは１曲だが、劇中に流れた環境音楽がメインになっている。

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