SOUNDTRACK REVIEW
TIMELINE
タイムライン

DIRECTED BY RICHARD DONNER/PAUL WALKER,FRANCES O'CONNOR

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY BRIAN TYLER
VARESE SARABANDE/302-066-531-2
2003/11

　マイケル・クライトン原作によるタイムトラベル＋歴史アドヴェンチャー。当初ジェリー・ゴールドスミスが作曲担当で一旦は完成しながら、編集が何度も代わり、そのたびに音楽も追加が繰り返されたため、ギャラの高いゴールドスミスは敬遠され、プロデューサーの意向で若手タイラーに交替したという曰く付きの作品。編集を何度もやり直して成功した試しがないものを、音楽に責任を取らせようと言う相変わらずのドタバタ劇である。最近のクライトン作品はろくなことがない。
　タイラーはインタビューではゴールドスミスに敬意を払いつつ、独自のスコアを完成させた。現代を舞台にしたＳＦパートと中世フランスを舞台にしたアドヴェンチャーパートをシンセ打ち込みの有無で分けているようだが、全体的な雰囲気は変わらない。史劇調というよりもアクション映画的で、金管とパーカッションに重点を置いたスタイルは『ハンテッド』などに近いが、よりシンフォニック。何度も繰り返されるメインテーマはわかりやすくていい。また、同じようなアクションとサスペンスのスコアが多い中、ヒロインであるレディ・クレアのテーマは一服の清涼剤のように美しい。時間がない中でこれだけのスコアを書けるだけの才能と器用さがあるのはわかった。次はじっくりと大作を書いて欲しい。オケはハリウッド・スタジオ・シンフォニー。
燃え度：
燃えコメント：中世での活劇はアクション映画顔負けに激しい！
  1. TOM：これは燃えるです！メインテーマもいいし。果たして映画は！？（2003/11/25）
  2. 茶助：原作は未読なので比較は出来ませんがハラハラドキドキ面白かったです。曲も良かったです！即購入しましたよ。（2004/01/22）
  3. GOLDDAMIEN：映画はヒロインが婆くさくって（スーパーマンでもドナーは同じ過ちを・・）いまいちでしたが、サントラは最高でした。なんとなくトレバー・ジョーンズに似ている気がしたのは私だけでしょうか？２・３曲目ばかし聴いてます（2004/03/09）
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