SUPERMAN THE MOVIE

SUPERMAN THE MOVIE
スーパーマン

DIRECTED BY RICHARD DONNER/CHRISTOPHER REEVE,MARLON BRANDO,GENE HACKMAN,MARGOT KIDDER

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JOHN WILLIAMS
VARESE SARABANDE/VSD-5981
RHINO/R2-75874

　映画公開２０周年を記念して再録音された、ウィリアムズが『スターウォーズ』の翌年に担当した大作である。しかし、このシリーズの売りであるオリジナルスコア（サントラで実際に使った譜面）ではなく、修正したものだ。それというのもオリジナルスコアは紛失してしまったからだ。しかし、何とかオリジナルに近い形で作り直された。指揮は『カットスロート・アイランド』などのジョン・デブニー、オケは毎度おなじみロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ。演奏はかなりサントラに忠実に再現されている。今回の売りはＣＤ２枚組、８２分に及ぶ長時間収録であり、サントラに収録されていなかった部分が５分程度増えている点だ（余談だが、アメリカ版サントラＣＤは邦盤より２曲少ない。邦盤は当時のＬＰと同じだけ収録されている）。部分的に増えたり、映画では使用されなかった部分をカットしたりしているので、サントラ盤とは曲構成が違っているのでどこがどう変わったかは聴いていただくしかない。明確なのは、オープニング、父親の死、メトロポリスでロイスを墜落するヘリから助けるシーンが増えている事。減ったのは"CAN YOU READ MY MIND?"の詩がないため、ロイスとの空のデートシーンが短くなっている事だろうか。まあ、仕方がない事だが。ジャケットは映画公開時の故ボブ・ピークのイラストのひとつを使用している。権利関係の問題でロゴは違うけど。

　間抜けなはなしだが、オリジナル音源が紛失していたため、VARESE SARABANDEが再録音したはずが、結局音源が見つかったのか、２枚組で完全版が発売された。右がそのサントラ。今さら内容についてコメントする事もないだろうが、今回の収録曲はほとんどがこれまでのサントラよりも長くなっている。サントラ２８曲に７曲のヴァージョン違いを収録して、全１５０分弱。演奏はもちろんロンドン・シンフォニー。

　戻る