SOUNDTRACK REVIEW
聖石傅説
DIRECTED BY 黄強華
MUSIC COMPOSED BY
伍佰
ROCK RECORDS/RCCA-2085
台湾製スーパーマリオネーション・アクション巨編。というか、ＮＨＫの人形劇『新八犬伝』にワイヤーアクションを加えたようなもの（らしい）。台湾ではこの種の人形劇は布袋戯と呼ばれる伝統芸能であり、ＴＶシリーズとしても放映され、キャラごとにファンサイトがあるほどの人気とか。この映画は布袋戯初の劇場映画。本国版では監督の弟ひとりで登場人物全員の声をあてているらしいが、日本版は声優が担当。音楽は台湾のベテランアーティスト伍佰（ウー・バイ）によるもの。主題歌も担当。サントラには歌３曲、伍佰のバンドCHINA BLUEによるスコア５曲、オーケストラアレンジされ、上海交響楽団が演奏したスコア１０曲が収録。バンド編成の曲もシンセでオーケストラ風になっており、ロック調ではない。オケのスコアは正統派で、ところどころストラヴィンスキーっぽい。それに胡弓などで中国的な味付けをしたもの。よく言えば大仰。悪く言えば古い感覚。話自体は英雄・悪の支配者・エイリアン（！）入り交じった大活劇なだけに突き抜けたところがあってもいいのではないか。日本盤なのだが、解説もなく、曲名もそのままなのは不親切だ。まあ、漢字だから何となくわかるけどね。映画は単館公開で、東京・大阪・名古屋辺りでは春に公開。
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