SOUNDTRACK REVIEW
THE SCORPION KING
スコーピオン・キング

DIRECTED BY CHUCK RUSELL/THE ROCK,KELLY HU,MICHAEL CLARKE DUNCAN

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JOHN DEBNEY
VARESE SARABANDE/302-066-368-2

　大ヒットした『ハムナプトラ２』の敵役スコーピオン・キングが誕生するエピソードを描く前日譚。ＣＧＩ爆発だった大スペクタクルの本編と比べれば、『コナン・ザ・グレート』のような正統派のヒロイック・ファンタジーになっている。演奏はハリウッド・スタジオ・シンフォニー、コーラスはハリウッド・フィルム・コーラル。さらにエレキギターにデブニーとハードロックギタリスト、マーク・ボニーラ。民族楽器やエレキベース、ドラム、ヴォーカルソリストなどを加えた大編成のスコア。指揮はデブニーとピート・アンソニー。公開時に出ていたハードロックのコンピレーションと色合いを合わせるためかどうかはさておき、オープニングはロックテイストのある曲。が、以降はあくまでもオケをメインにしたデブニーらしい派手なスコアが続く……んだが、メインテーマは『ハムナプトラ２』のテーマの一つに似てる。まあ、舞台が同じなのでそれでもかまわんという気もするが、もうちょっとせっかくのヒーローを大事にして欲しい。
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