SOUNDTRACK REVIEW
RED DRAGON
レッドドラゴン

DIRECTED BY BRETT RATNER/ANTHONY HOPKINS,EDWARD NORTON,RALPH FIENNENS,HARVEY KEITEL

MUSIC COMPOSED BY DANNY ELFMAN
DECCA/289-437-248-2

『羊たちの沈黙』の前編に当たり、以前マイケル・マン監督『刑事グラハム"MANNUNTER"』として映画化された作品を再映画化。レクター博士は同じくアンソニー・ホプキンス。前の話を後に作ったので、レクターのシワを消しているそうだ。でもあまり若く見えないのだが(^_^;)　音楽はショア→ジマーと来て予想外のエルフマン。神経逆なで＆耽美系のショア、クラシックの力を借りて闇を描いたジマー。さてエルフマンのアプローチはというと、思いっきり正統派。『スリーピーホロウ』でのゴシックロマンをさらに推し進めた感じ。さすがにいつものエルフマン節は抑えめだが、それでも聴いているといかにもな音が出てくる。スリラーの基本（不安感を煽る弦の調べなど）には忠実に、エルフマンらしいリズムの刻み方に個性が感じられる。力作。
　なお、エンハンスドＣＤ仕様で、パソコンでエルフマン、ラトナー、ホプキンスのインタビューが見られる。
  1. どくさい：先任者（ショア・ジマー）に対する気遣いを感じさせるエルフマンの労作。（2002/10/30）
  2. じま：特にオープニングやエンドタイトルにエルフマンらしさがヒシヒシと感じられて良かったです。ただ映画本編の作風がビックリ箱系のハッタリ演出過多だったこともあって、一作目の底冷えがしてくるような強い印象がなかったのが残念。作品単体で観ればとてもマッチしているのですけれど。（2003/02/06）
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