SOUNDTRACK REVIEW
PROMOTIONAL RELEASE

CARTOON CONCERTO
MUSIC COMPOSED BY BRUCE BROUGHTON
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　ブルース・ブロートンのアニメ作品を協奏曲形式にまとめ上げた作品集。詳細はわからないが、ワーナー系列の臭いがするドタバタ劇ではないかと。６曲５６分はなかなか体力が必要だ。（２００３年４月）
PRINCE VALIANT
MUSIC COMPOSED BY DAVID BERGEAUD
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　アーサー王伝説に題を取った中世イギリス物の一作。悪くないが、パワー不足。ミュンヘン・シンフォニーによるフルオケスコアなのだが、インナーのスチール同様なんかチープ。限定１０００枚。（２００３年２月）
THE PRESIDIO
MUSIC COMPOSED BY BRUCE BROUGHTON
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　ようやく正規音源がリリースされた、アクション映画の佳作。コンポーザー製作のプロモ。シンセドラムを取り入れたアクションスコアと叙情的なメインテーマが素晴らしい。１３曲３７分と海賊音源よりは２分ほど短いが内容充実。（２００２年９月）
YOUNG SHERLOCK HOLMES
MUSIC COMPOSED BY BRUCE BROUGHTON
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　長い間待たれていたスコアだが、わずか５００枚という少数しか販売されず、すぐにソルドアウトになってしまったプロモ。２枚組とはいっても９０分ない。初期ブロートンの傑作。INTRADA制作。（２００２年２月）
THE BOY WHO COULD FLY
MUSIC COMPOSED BY BRUCE BROUGHTON
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　VARESE SARABANDEから出ていたのは再録音で、このプロモは正真正銘のサントラで、収録時間も長くなっている。リーフレットがプロモ盤とは思えないページ数の解説書で、恐らく正規盤として販売する計画がポシャったのではないか。それだけ気合いが入っている。映画では使われなかったエンドクレジット用のスコアも収録。PERCEPTからのプロモ。（２００２年２月）
SWORDFISH
MUSIC COMPOSED BY CHRISTOPHER YOUNG
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　大ヒットしたクライムサスペンスのスコア。ポール・オークンフォルドのスコアは正規盤に収録されていたが、このプロモはヤングのもの。昔懐かしい派手なヤングが復活。３曲だけ共作。INTRADA制作。（２００２年２月）
KUNG POW ENTER THE FIST
MUSIC COMPOSED BY ROBERT FOLK
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『エースにおまかせ！』や『親指スターウォーズ』のスティーヴン・オーデカーク監督の新作コメディ。フォークはずっとつきあっている。カンフー物のパロディだけに、それらしいスコアが並んでいる。SUPERTRACKS制作のプロモ。（２００２年１月）
PIRATES OF THE PLAIN
MUSIC COMPOSED BY RANDY MILLER
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　過去から海賊が船諸共に現代にやってきた。しかし、やって来たのはネブラスカの大平原だった……。ティム・カリー扮する海賊首領と少年の交流などをからめて描くファンタジー。どうも公開がお蔵入りのまま、ＴＶでしか放映されなかったらしいが、批評は悪くない。音楽はランディ・ミラー。これまで『ヘルレイザー３』くらいしか印象にないが、海賊物には駄作はないという通り、フルオケでなかなか元気のいいスコアを書いている。１５曲４８分。（２００１年９月）
PITCH BLACK/BRIDE OF CHUCKEY
MUSIC COMPOSED BY GRAEME REVELL
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　レヴェルの近作２作品のSUPERTRACKSによるプロモ盤。ＳＦサスペンス『ピッチブラック』は１５曲４４分。シンセによるチープなスコアだが、作品の雰囲気などから考えると、これで正解。あくまでもアンダースコアに徹して、まったく記憶に残らない。プログラミングに元タンジェリン・ドリームのポール・ハスリンガー参加。ホラーシリーズ最新作『チャッキーの花嫁』は９曲２２分。海賊ＣＤ−Ｒよりも曲数は少ないが、聞き所は少ないのでこれで充分だろう。（２００１年８月）
REMEMBER THE TITANS
MUSIC COMPOSED BY TREVOR RABIN
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　アメフトにかける青春群像を描いたスポーツドラマ。正規盤には７分のスコアが収録されている。いつものラビンとは違って、いかにも青春スポコン物といった感じの雄大でどっしりしたオーケストラスコアで攻めている。こういうのが書けるなら期待できよう。はっきり言って違いのわからない『ディープ・ブルー』や『シックス・デイ』なんかよりも、こっちを出すべきだ。と本人も思ったのだろう。アカデミー賞選考委員のためのプロモ盤。１２曲２５分。（２００１年６月）
DRACULA2000
MUSIC COMPOSED BY MARCO BELTRAMI
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　ドラキュラが現代に甦るという現代的なホラー。サントラはハードロックばかりだったので、スコアはこのプロモでしか聴けない。ベルトラミはコーラスをフィーチャーした正統的なホラースコアに得意のロックテイストを加えている。まずまずではないか。SUPER TRACKSによるプロモ盤。９曲２９分。（２００１年５月）
THE ADVENTURES OF ROCKY AND BULLWINKLE
MUSIC COMPOSED BY MARK MOTHERSBAUGH
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　アニメと実写の合成によるアドヴェンチャー。俳優はレネ・ルッソ、ランディ・クエイド、ロバート・デ・ニーロなど豪華。スコアのマーク・マザーズボウはＴＶ映画などで活躍していた作曲家のようだ。SUPER TRACKSによるプロモ盤。ホント、こういう売り出し中の作曲家がプロモ盤出すのが本来の意味だろう。２０曲３８分。音質最高。（２００１年１月）
HEAVY METAL 2000
MUSIC COMPOSED BY FREDERIC TALGORN
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　アメコミ《HEAVY METAL》誌からのアニメ第２弾。今回は前回のようなオムニバスではないようだ。スコアは『北斗の拳』のフレデリック・タルゴーン。オケはミュンヘン・シンフォニー。女性戦士を主人公にしたＳＦ／ファンタジーアドヴェンチャーといった感じで、スコアも思いっきりシンフォニックで雄大である。絵を見ていると、かなりレベルの低いアニメのようなのでもったいないかも。でも、ところどころに『デューン』や『スターウォーズ』を思わせるフレーズが出てくるのには苦笑。１４曲４１分で、音質最高。（２０００年１２月）
THE DUELISTS
MUSIC COMPOSED BY HOWARD BLAKE
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　リドリー・スコットの映画監督としてのデビュー作、そして、トニー・メイラム監督の"THE RIDDLE OF THE SANDS"という１９７７年、１９７８年作品をカップリングしたプロモーション盤。いかにもイギリスの作曲家という曲が並ぶ。『デュエリスト』は最近だとリチャード・ロビンスが近いか。渋いメインテーマが繰り返し顔を出す。両監督のコメントや解説などライナーノートも充実している。演奏は双方ともにナショナル・フィルハーモニック・オーケストラだが、フルオケ使う意味はあるんだろうかというくらい音は薄い。１９曲＋１４曲で７４分弱。もちろん、音質は最高。（２０００年１１月）
U-571
MUSIC COMPOSED BY RICHARD MARVIN
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　全米で大ヒットした第２次大戦時の潜水艦映画。『ブレーキダウン』で評価の高いジョナサン・モストウ監督のメジャー第２作である。潜水艦同士の闘い、さらに駆逐艦との闘いと潜水艦物の集大成のようである。出演マシュー・マコノヒー、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ボン・ジョヴィ、ビル・パクストンとなかなか渋い（変なのもひとりいるけど）し、評価も高いのに、なぜかサントラは発売されずにSUPER TRACKSからプロモ盤が出た。スコアはリチャード・マーヴィン。監督とはマイナー時代からのつき合いで、前作『ブレーキダウン』では諸般の事情でボツになったようだ（しかし、代わったポルデュリスが一度書いたスコアを描き直したというおまけつき）。メインとなるマーチは『ライトスタッフ』みたいだが、高揚感はある。続くアクションスコアはもう鳴りっぱなしのド迫力のフルオケ。これは燃える。約１／３は戦闘シーンのスコアじゃないかと思うが、聞き終えると疲れているくらい燃えている。この手のパワースコアが好きなら買いだろう。音質最高。２３曲６２分。（２０００年７月）
JAWS THE REVENGE
MUSIC COMPOSED BY MICHAEL SMALL
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　第１作のサントラが発売になったのにあわせて、４作目のプロモが便乗発売になった。マイケル・スモールもサントラが出ない人だが、ほとんど記憶にない。『ドライバー』とか『マラソンマン』とかあったっけ？　それはともかく、本作のスコアはこれまでと打って代わって、サメとの格闘を描く冒険映画のノリになっている。ジョン・ウィリアムズのあのテーマはちゃんと使用しているが、恐怖感を煽るよりも迫力を出すように利用しているのがおもしろい。音質良。８曲２７分。（２０００年７月）
FLASH GORDON/AMITYVILLE 3D
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY HOWARD BLAKE
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　SUPERTRACKSによるプロモ盤。実際の映画はクイーンだらけで、ほとんど使われなかったブレイクのスコアだが、なんと演奏はナショナル・フィルであった。スコアはクイーンの主題歌をあちこちに取り入れながらも、それ以外は全くのオリジナル。インパクトは残念ながら少ない。あの馬鹿馬鹿しい映画にはあわない正統的なノリで、これは使わなくて正解だろう。もうひとつの"AMITYVILLE 3D"の方は演奏シンフォニア・オブ・ロンドン。ホラーだが、どうも音が古く感じられる。８０年当時、そんなに年寄りという訳でもなかったろうに。『フラッシュ・ゴードン』１８曲５１分、"AMITYVILLE 3D"８曲２１分（２０００年４月）
HIGH ROAD TO CHINA
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JOHN BARRY
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　SUPERTRACKSによるプロモ盤。正規盤は入手困難になっているので、嬉しいリリースではあるのだが、EXPANDEDと言いながら、スコアは９曲（どこが増えたんだよ？）で、残り１１曲はソースミュージックというのは納得できない。まあ、その内の２曲はジョン・バリーの作曲なのでまだマシか。２０曲５８分。（２０００年４月）
THE FACULTY
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY MARCO BELTRAMI
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『スクリーム』の侵略ＳＦ版。スコアも同じくベルトラミ。ショックサウンドがメインだった『スクリーム』と比べると、正統派のスコアと言えるだろう。メインタイトルなどは怪獣映画かと思わせるパワー。重厚な中にギターなどを使って躍動感を与えて、ハイスクールという舞台の感覚を取り入れている。プロモ盤。２０曲２９分。（２０００年２月）
GALAXY QUEST
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY DAVID NEWMAN
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　７０年代に４年間続いたＳＦＴＶシリーズ"GALAXY QUEST"は２０年後も大人気。コンベンションでかつてのキャストが当時のコスプレで登場すると濃いファンが押し寄せてくる。しかし、ファンの中には番組が本物だと思いこんでいたエイリアンが混じっていた……。という訳で、スタトレＴＶシリーズのテーマ音楽全部ミックスしたようなテーマ曲から始まるサントラは思いっきりスタトレを意識し、映画版スタトレ並に豪華なＳＦスコアになっている。デイヴィッド・ニューマンはスタトレとＳＦを自分なりに消化しながら、堂々としたＳＦドラマのスコアをものにしている。特に最初と最後の曲が最高に愉快。もともとコメディもアクションも得意なだけに、この出来は納得。キャストもシガーニー・ウィーバー、ティム・アレン、アラン・リックマンと豪華。スタン・ウィンストンの特撮に製作はドリームワークス。正規盤でないのが残念すぎる音質最高のプロモ盤。３０曲４９分。（２０００年２月）
UP AND DOWN
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY RICHARD BAND
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　Ｂ級の帝王リチャード・バンドのプロモ、しかも、２枚組である。ジャケットをご覧になればおわかりになるが、なぜか縦長。ＤＶＤと同じプラスティックジャケットなのだ。しかし、２枚組のジャケットは厚みがある。それを計算し忘れたのか、束があわずに、ジャケットの表紙がずれてしまっているのが、なんともＢ級。
　なぜかオリジナルの"OVERTURE"から始まるという気合いの入った作り(^_^;)　収録曲は映画からスピンオフしたＴＶシリーズ（『キャスパー』『スターゲートＳＧ１』など）やＴＶシリーズ（『バッフィ・ザ・バンパイヤスレイヤー』『ドーソンズ・クリーク』など）、ゲーム（『ウォーターワールド』）など多岐にわたっている。中にはプロモーション用のデモ曲なども入っている。フルオケ作品からチープなシンセのみまで、雑多なスコア集。ちなみにDISC1はこれまで最長の収録時間79:59！　まあ、なんとも色々な仕事をする人だと感心するやら、○○風の曲の多さに呆れるやら、楽しいアルバムである。（２０００年１月）
SPLASH
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY LEE HOLDRIDGE
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　ホールドリッジの代表作のひとつだろう。SUPERTRACK製作による作曲家のプロモーション盤。以前出ていたＬＰ（プロモか？）は１４曲３０分だったが、今回はスコア２１曲４０分と増えた上、５曲のヴァージョン違いが収録され、全５５分となった。演奏はロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラ。主題歌はリタ・クーリッジで、作詞は"MY HEART WILL GO ON"のウィル・ジェニングス。音質良好。（１９９９年１２月）
ISLAND OF THE SHARKS
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ALAN WILLIAMS
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　IMAX用海洋ドキュメンタリーである。タイトル通り、テーマはサメ。アラン・ウィリアムズは９０年代になって活躍し始めた作曲家で、メジャータイトルはほとんどない。メインテーマはジョン・バリー風で、『レイズ・ザ・タイタニック』か００７と言った感じ。ドキュメンタリーなので、風景描写的な音楽が多いのは仕方がないだろう。カリビアンな曲など楽しい。サメに襲撃されるところなどはなかなかサスペンスフルでおもしろい。INTRADA製作のプロモーション盤。１８曲３５分。音質良好。余談だが、映画のスポンサーにYAHOO!がついているのが興味深い。（１９９９年１２月）
THE FILM MUSIC OF BASIL POLEDOURIS
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY BASIL POLEDOURIS
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　ポルデュリスが所属するマネージメントが出した正規のプロモーション盤。VOLUME ONE:ACTION/ADVENTUREという事で、『イントルーダー怒りの翼』１３曲、"A WHALE FOR THE KILLING"８曲、『アイアン・イーグル』１曲の合計２２曲７４分。プロモ盤にしては録音レベルが低く、音質は可程度。（１９９９年１２月）
TREMORS
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ERNEST TROOST
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『トレマーズ』にクレジットされているのはこのトルーストだが、ロバート・フォークの書いたスコアも一部使用されている。トルーストのスコアはカントリー調のメインタイトルを聴けばわかるだろう。９曲の他に"BLOODRUSH"の使用されなかったスコア４曲も収めている。作曲家によるプロモ盤。（１９９９年１１月）
HOUSE OF FRANKENSTEIN
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY DON DAVIS
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　一昨年製作のＴＶ映画である。ヴァンパイアとウェアウルフにフランケンシュタインの怪物をからめた刑事物（？）という趣向。だから、音楽もホラー調＋ミステリ調（ちょっとだけ）＋恋愛物調(^_^;)　全体にはホラー色が強く、メインテーマはコーラスで派手にあおっている。ＴＶ映画と考えると、かなり派手で、よく鳴っている。作曲家によるプロモ盤。２２曲６０分。（１９９９年１１月）
BROKEDOWN PALACE
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY DAVID NEWMAN
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　デイヴィッド・ニューマンもサントラのでない作曲家だ。実力からすればもっと評価されてもいいはずなのに、評価もされていない。話題性からしても弟トーマスに一歩譲っている。しかし、担当作の幅の広さや曲のダイナミックさは中堅でも随一だろう。このプロモ盤でもアジア色を巧く処理した上で、サスペンスと友情を描き出している。２６曲４０分。（１９９９年９月）
BRUCE BROUGHTON 4 PROMOS
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY BRUCE BROUGHTON
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　ブルース・ブロートンがINTRADAと組んで製作したプロモーション盤が一気に４セット。それぞれテーマ別に曲を分類している。
1.THE LIGHTER SIDE
　コメディやアニメーションから――『赤ちゃんのお出かけ』『パーフェクト・ファミリー』『ハネムーンは命がけ』『ビッグ・ショット』『ジャイアント・ベビー』『チャンネル・アドベンチャー』など、タイトル通り明るく楽しいスコアが１３曲。一番、ブロートンらしさを味わえるＣＤだろう。
2.SOUNDS EXCITING
　いわゆるアクションスコア――『シルバラード』『ザ・ターゲット』『ヤング・シャーロック』『プレシディオの男たち』『カナディアン・エクスプレス』『トゥーム・ストーン』など、燃える系統の１３曲。
3.MUSICAL DRAMA
　人間ドラマや冒険・ファンタジー――『プレシディオの男たち』『ビッグ・ショット』『ドラキュリアン』『ハリーとヘンダーソン一家』『ロスト・イン・スペース』『ヤング・シャーロック』など、心温まるスコア８曲と冒険心を煽る１２曲。
4.DOUBLE FEATURE(2CD)
　メインテーマやエンドクレジットなど、２８作品の主要なテーマ＋"THE FIRST OLYMPICS:ATHENS"。ブロートンのメロディメーカーとしての才能が確認できる。
　４セット５枚でトータル４０作以上７６曲２６６分。解説などは何もないので、未公開のものについては情報がないのが辛い。それにしてもこう言うと問題があるだろうが、ブロートンのすべてがこれだけで聴けてしまうので、市販のサントラより重宝である。個人的には『カナディアン・エクスプレス』がトータルで６曲２１分というのがポイントが高かった。（１９９９年９月）
THE MIGHTY
MUSIC COMPOSED BY TREVOR JONES
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　正規盤は出ているが、これはプロモーション用に配布されたスコア盤。正規盤よりも２曲１３分長くなっており、スティングの主題歌以外のヴォーカル曲はカットされている。
INSPECTOR GADGET
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JOHN DEBNEY
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　ディズニーの新作でヒットしているにもかかわらず、サントラは発売されなかったので、エージェントによるプロモーション盤である。いかにもデブニーらしいフルオーケストラの派手な曲とコメディタッチが混ざり合った楽しいスコアだが、シルヴェストリとエルフマンを足したような感じがするのはいただけない。３４曲６１分。（１９９９年８月）
BIG TROUBLE IN LITTLE CHINA
MUSIC COMPOSED BY JOHN CARPENTER
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　ジョン君の陽の最高傑作（陰の最高傑作は『マウス・オブ・マッドネス』）のＣＤ化。プロモーション盤なのだが、ジョン君のプロモーションって意味がないよな。まさか他人の作品にもベンベン節を広げようと企んでいるのか？　まあ、まっとうな答えとしては、アラン・ハワースのプロモーションだろう。主題歌はなぜか２回も聴けるが、あまり嬉しくない。部分的に長い曲２曲の他に『ニューヨーク１９９７』の未収録曲１曲、ハワース単独作"BACKSTABBED"３曲を収録。音質良好。（１９９９年６月）
MULAN
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JERRY GOLDSMITH
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『ムーラン』がアカデミーオリジナル作曲賞ミュージカル＆コメディ部門にノミネートされ、その選考委員に配布されたというＣＤはコレクターの間でも近来まれにみる高値で取り引きされている。しかし、テープはあまり需要がないようだ。間隙を縫って落札したのがこのテープ。普通のブートレグ並みのお値段でした。考えてみると、サントラでカセットなんて買った事がなかった。中学時代にミーコを買ったくらいか。そうなると、記念すべきサントラカセット第一号である。
　内容はＣＤとまったく同じで、歌６曲とスコア２９曲（５４分）である。正規盤に収録されていた組曲は収録されていない。あくまでも映画で使われたものだけという事だろう。スコアは恐らく全曲収録していると思われ、シーン順に並べられている。正規盤に収録されていなかった後半の見せ場がすべて聴けるのは非常に嬉しい。ディズニーらしからぬ骨太で、豪快なアクションスコアはゴールドスミスの本領発揮というところだろう。リリカルな部分はともかくとして、当初予定されていたレイチェル・ポートマンではどうなったろうか？　願わくば正規盤で出て欲しい傑作である。（１９９９年３月）
MY FAVORITE MARTIAN
MUSIC COMPOSED BY JOHN DEBNEY
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　最近はVARESE SARABANDEのお抱え指揮者になった感のあるデブニーの新作はＴＶシリーズ『ブラボー火星人』のリメイク。残念ながら正規盤はコンピレーションでスコアはなかったので、所属エージェンシーからのプロモ盤の登場となった。メインテーマはＴＶのテーマを元にダニー・エルフマンが書いたのだが、それは入っていない。しかし、そのテーマは何度か顔を出しているので、そこだけはエルフマン節が入っているというおかしなスコア。全体的にはシルヴェストリが一番近いだろうか。金管の感じなどが似ている。そう言えば、シルヴェストリはこういうノリのＳＦが得意だった（そう言えば主演のクリストファー・ロイドはこんな役が得意だった）。派手に鳴らす事にかけてはデブニーは素晴らしい。今回も容赦なく鳴らしまくっている。騒々しいコメディだから、これでいいのかもしれない。相変わらず、デブニーに個性は感じられないが、とにかく楽しく派手なスコアが聴きたいならお勧め。３５曲６８分弱（１９９９年３月）
T-REX:BACK TO THE CRETACEOUS
MUSIC COMPOSED BY WILLIAM ROSS
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　IMAXで上映している３Ｄ映画である。ＣＧによる恐竜が見所。スコアは『ティン・カップ』などのウィリアム・ロス。スケールの大きいシンフォニックスコアだ。映画が映画だけにあまりサスペンス重視ではないので、『ロスト・ワールド』みたいなスコアを期待すると肩すかしを食うが、『ジュラシック・パーク』の前半を考えればよい。プロモーション盤。（１９９９年２月）
FIRESTORM
MUSIC COMPOSED BY J.PETER ROBINSON
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　これまで『新エルム街の悪夢』や『ファイナル・プロジェクト』などをやっていたロビンソンのプロモーション盤。森林火災と闘う男の物語である。以前からその気はあったが、今回はもろにジマーの影響を受けたスコアで、パワーのないメインテーマを派手な音でごまかしているような気がする。メロディのパワーと演奏のパワーは別だぞ。全１２曲３６分。音質良好。（１９９８年１２月）
URBAN LEGEND
MUSIC COMPOSED BY CHRISTOPHER YOUNG
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　先に出た正規盤では２曲１５分のスコアが収録されていた、何となくＢ級テイスト漂うスプラッタである。ヤングが今になって自身の過去に戻るような作品を手がけたのかわからないが、かなり派手に鳴らしている。お得意の美しいテーマに、脅かしまくりのアンダースコア。過去のスリラー作品よりも『フラッド』に近い派手さだ。プロモーション盤。１３曲４５分。音質良好。（１９９８年１１月）
THE MOTION PICTURE SCORES OF ARTHUR B.RUBINSTEIN
MUSIC COMPOSED BY ARTHUR B.RUBINSTEIN
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　傑作『ブルーサンダー』以来ジョン・バダム監督のご用作曲家だったルービンシュタインだが、バダムも最近は浮気をしているし、現在入手可能な正規サントラは２枚くらいしかない。軽妙なサウンドの中にサスペンスを盛り込む手法はなかなか貴重なので、サントラも出て欲しいし、もっと担当して欲しいところである。これは本人がプロモーション用に作った２枚組ＣＤである。『ニック・オブ・タイム』７曲"BEST OF TIME"７曲『張り込みプラス』１０曲『ハイパーサピエンス』７曲『ウォーゲーム』（ＬＰとは収録曲が違う）１１曲『張り込み』７曲『世紀の取引』１０曲『ハードウェイ』７曲の計６６曲１４０分。音質問題なし。（１９９８年１２月）
MURDER AT 16OO

DIRECTED BY DWIGHT LITTLE/WESLY SNIPES,DIANE LAIN
MUSIC COMPOSED BY CHRISTOPHER YOUNG
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　ホワイトハウスで起こった殺人事件を捜査する刑事を襲う罠を描いたサスペンス。ヤングは『フラッド』につながる骨太のスコアでこれを描写している。しかし、『フラッド』のように全編騒々しいアクションスコアでないのはもちろん作品のテーマの違いだ。ここでは得意の流れるような弦でもって張りつめた緊張感も付け加えている。こういうスコアを正規盤で出してもらいたいものだ。
GOOD WILL HUNTING

DIRECTED BY GUS VAN SANT/ROBIN WILLIAMS,MATT DAMON,MINNIE DRIVER

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY DANNY ELFMAN
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　正規サントラにはスコアが２曲しか収録されていなかったが、こちらは本人のアカデミー賞用プロモーションＣＤ。ギターの音色とエルフマンらしいコーラスをフィーチャーしたメインテーマが素晴らしい。１６曲２７分弱と１曲ずつが短いのでじっくり聴くには物足りないのが難。（１９９８年３月）
FILM MUSIC

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY DAVID SHIRE
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　ディヴィッド・シャイアが所属するエージェンシーが製作したプロモーション用ＣＤ。作品のヴァリエーションも豊富だが、スコアのアプローチも様々。改めてシャイアの曲想の豊かさに驚かされる事必至。とはいえ、やはり本領を発揮するのはジャズのリズムを取り入れた『サブウェイ・パニック』などだろう。収録作品は『カンバセーション盗聴』『大統領の陰謀』『ガープの世界』『モンキーシャイン』『ヒンデンブルグ』『サタデー・ナイト・フィーバー』アカデミー主題歌賞の『ノーマ・レイ』など２４作品７４分弱。音質最高。（１９９８年４月）
HONOR AND GLORY

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY BASIL POLEDOURIS
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　これほど出自のはっきりしたプロモ盤も珍しいのではないか。ポルデュリスの所属するエージェンシーがプロモーション用に作ったＣＤである。収録作品の大半はサントラが発売されているが、『ビッグ・ウェンズデー』や『白い牙』、アトランタオリンピックで演奏されたオリジナル曲などは貴重。通して聴くと、なんとも懐の広い作曲家だと改めて感心させられる。１８曲７３分。音質良好。（１９９７年）
SELECTED THEMES

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ALAN SILVESTRI
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　今やハリウッドの中堅として確固たる地位を築いたシルヴェストリの1984〜1994までの作品を集めたプロモーション作品集。初期作品だけでなく、有名作品でもスコアがサントラに収録されていないものが多いだけに貴重だ。もっとも、最近は『プレデター』などのプロモ盤が出たり、『ロマンシング・ストーン』を収録した公式作品集が出たために、相対的に価値は下がっている。それでも『ファンダンゴ』『デルタ・フォース』『スーパーマリオ』『ボディガード』やＣＤ化されていない『ノー・マーシー』などは貴重だろう。２枚組で全３０曲（３０作品）１２９分。音質は問題なし。
　さらに新しい作品集も出た。こちらは海賊盤。かなりだぶっているが、３作品が未収録作品である。詳しい曲名リストはジャケット写真参照。全２１曲（２１作品）７４分。音質は問題なし。（１９９８年２月）
BLUE THUNDER

DIRECTED BY JOHN BADHAM/ROY SCHEIDER,MALCOLM McDOWELL,WARREN OATES

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ARTHUR B.RUBINSTEIN
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　《幻の一品》コーナーでも取り上げた傑作がプロモ盤で復活した。しかも、３曲７分半長い全１６曲５４分。内容については《幻の一品》コーナーを見てください。いや、何度聴いても傑作です。音源に問題があるせいかちょっと気になる部分もありますが、概ね良好。
VIRTUOSITY

DIRECTED BY BRETT LEONARD/DENZEL WASHINGTON,RUSSELL CROWE,LOUISE FLETCHER

MUSIC COMPOSED BY CHRISTOPHER YOUNG
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　ヴァーチャルリアリティもののＳＦ。ヤングはこの手の中規模の作品が多いようだ。シンセを導入したサスペンススコアだが、原点に返ったようなパワーがある。全１７曲４４分。
　なおこのＣＤはオークションで競り落としたものである。値段は秘密(^_^;)
THE RELIC

DIRECTED BY PETER HYAMS/PENELOPE ANN MILLER,TOM SIZEMORE,LINDA HUNT

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JOHN DEBNEY
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　ホラー映画と思わせて実はモンスター映画だったという怪作。原作を消化する時によく咀嚼しなかったのだろう。ハイアムズ監督とは前作『サドン・デス』に続いての起用になるデブニーだが、今回はゴールドスミス調サスペンスにホーナー風アプローチといえば乱暴か。元気良くオケが唸り、隠し味程度にシンセが鳴っている。音楽の方もどちらかと言えばモンスター映画として聴いた方がしっくりくるように思える。つまり、『エイリアン』ではなくて『エイリアン２』ですね。全１４曲４２分。音質に問題はない。
big

DIRECTED BY PENNY MARSHALL/TOM HANKS,ELIZABETH PERKINS

MUSIC COMPOSED BY HOWARD SHORE
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　クローネンバーグとのコンビのせいか美しくも陰鬱なスコアが印象に残ってしまうが、ハワード・ショアにはこういう一面もあるという良い例だ。映画自体もトム・ハンクス以外では難しい配役で、地味だが夢のある佳作だった。映画では使用されなかったヴァージョンを含み、良心的。限定１０００枚。音質良好。全２９曲６２分。
ACE VENTURA:WHEN NATURE CALLS

DIRECTED BY STEVE OEDEKERK/JIM CARRY

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ROBERT FOLK
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　ジム・キャリー主演のペット探偵第２弾である。サントラは出たが、スコアは収録されておらず、プロモーション盤として出された。アフリカンなリズムと派手なロックサウンドが組合わさった、なかなかノリのいい１枚。音質に全く問題はない。全１３曲４４分。
ROBERT FOLK:SELECTED SUITES

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ROBERT FOLK
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　ロバート・フォークのプロモーション盤２枚組。全１０作品が収録されている。サントラが出ている『ネバーエンディングストーリー第２章』や『トイ・ソルジャー』はともかく、『トレマーズ』や『ポリス・アカデミー』は貴重。他にもアニメが２作品。日本では公開されていないものが４作品。音質には何の問題もない上、演奏はロンドン・シンフォニー、ナショナル・フィル、ロイヤル・フィルなど超一流ばかり。
APOLLO 13

DIRECTED BY RON HOWARD/TOM HANKS,KEVIN BACON,ED HARRIS

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JAMES HORNER
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　正規盤は台詞が入っていたが、こちらは台詞を取り払い、さらに未収録曲を入れたスコアオンリーの完全版。MCA RECORDSが作ったプロモ盤なので音質は問題なし。全１２曲５８分超。