SOUNDTRACK REVIEW

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THE MISSION ミッション DIRECTED BY ROLAND JOFFE/ROBERT DE NIRO,JEREMY IRONS MUSIC COMPOSED,ORCHESTRATED AND CONDUCTED BY ENNIO MORRICONE VIRGIN RECORDS/7-90567-2

　フランス以上に鬼門なのがイタリア。皆多作なもので、手を出せばどんどん深みにはまってしまうのが目に見えているので控えているのである。特にモリコーネは恐ろしい。さすがに初期のマカロニは数作持っているが、それでも氷山の一角にすぎない。とりあえず、これだけはというので『ミッション』である。公開当時、作曲家の三枝成彰氏がＴＶでアカデミー作曲賞間違いなしと熱く語っておられたのが印象的だ。しかし、その年の作曲賞は『ラウンド・ミッドナイト』でハービー・ハンコック。ジャズの既成曲などで作曲賞かよ！　ノミネートされていたのがホーナーの『エイリアン２』（ノミネートすら間違っている駄作）ゴールドスミスの『勝利への旅立ち』（素晴らしい）などである。私がアカデミー賞など信用しなくなった瞬間だ。とにかく『ミッション』はメインテーマが美しい。モリコーネは美しいメロディがうまい。マカロニの頃から乾いた砂の下に水が流れているかのように、隠れた美しさがあったが、砂を取っ払ってしまったら遠慮容赦なく美しい。戦闘シーンですら荘厳に美しい。モリコーネはこの辺りでもやはり恐ろしいのである。

このサントラにひとこと！

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