SOUNDTRACK REVIEW

LES MISERABLES
レ・ミゼラブル

DIRECTED BY BILLE AUGUST/LIAM NEESON,UMA THURMAN,CLAIRE DANES

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY BASIL POLEDOURIS
HOLLYWOOD/HR-62147-2

 『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞を取ったガブリエル・ヤーレ降板の後を受けたのは、なんとベイジル・ポルデュリスであった。激バカ宇宙スプラッタ映画の後にフランス文学の傑作とは何ともまぁ凄い選択である。全4曲からなる組曲構成で、これまでのどのポルデュリス作品とも違ったイメージだ。ヤーレ降板の理由はわからないが、ヤーレの甘い作風を避けたのではないだろうか。ポルデュリスは骨太でありながら、雄大な、しかも、悲壮感のあるテーマを書いている。まるでヴァーグナーかとも思われるほどだ。それがスコアの中に何度も繰り返し顔を出す。見事な構成だ。しかし、何よりも凄いのは、ポルデュリスのサントラだというのに50分近くある事である!(^_^;)!
 なお、本作は昨年末に亡くなったオーケストレイターであり作曲家でもあるグレッグ・マクリッチーに捧げられている。
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