SOUNDTRACK REVIEW

THE MATRIX RELOADED
マトリックス・リローデッド

DIRECTED BY THE WACHOWSKI BROTHERS/KEANU REEVES,LAURENCE FISHBURNE,CARRIE-ANNE MOSS

MUSIC COMPOSED BY DON DAVIS & VARIOUS
MARVERICK/48411-2
2003/05

 4年のブランクの後、半年で2作を公開するSFバカアクション第2弾。キャラも増えてSFXもさらに複雑になっての登場。スコアは同じくドン・デイヴィスだが、この映画のキモは既製曲・オリジナルに限らずピタリと当てはめるところにある。前作でも有名なビル襲撃シーンでPropellerheadsの"Spybreak"があれほどフィットしていたことからもわかるだろう。ということを推し進めたのか、今回は前作のような2種のサントラ発売ではなく、2枚組にしてしまった。構成も考えられている。1枚目にはLINKIN PARK、MARILYN MANSON、ROB ZONBIE、RAGE AGAINST MACHINE、OAKENFOLDなど有名どころを並べ、ヴォーカル曲がメイン。2枚目にはデイヴィスのスコアや関連作を並べ、すべてインスト。コンピレーション盤にスコアが数曲というのとはちょっと違うし、シーンにあわせているという点でもきっちりとしたスコアだといってもいいだろう。デイヴィスのスコアは3曲だが21分あり、テクノのJUNO REACTORとの共作も2曲で16分ある。他の曲もテクノだが、"Spybreak"同様単純に格好のいい曲だ。アクションシーンで効果的に使われるだろう。特に3曲目は和太鼓を加えてハードテクノをやってしまうというおもしろい曲。デイヴィスのスコアは前作の発展形で、スケール感が増している。17分の組曲は映画の色々なシーンを想像させる内容。タイトルを付けずに組曲形式にしたのはネタバレを恐れてかもしれない。
 なお、2枚目はエンハンスドCD仕様で、本編と『アニマトリックス』の予告、ゲーム『ENTER THE MATRIX』のメイキングが見られる。ゲームのチートコードもひとつ(銃弾無制限)。日本版で使えるかどうかは不明。
燃え度

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