SOUNDTRACK REVIEW
MISSION TO MARS
ミッション・トゥ・マーズ

DIRECTED BY BRIAN DE PALMA/GARY SINISE,TIM ROBBINS

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ENNIO MORRICORNE
HOLLYWOOD/HR-62257-2

　事故を起こした有人火星探査船救出のために火星に向かった一行がそこで出会ったものは？　などというハードＳＦ大作。デパルマ監督でＳＦという不安は的中した出来映えであった。音楽は監督とはコンビの多いモリコーネ。映画が過去の映画（『２００１年宇宙の旅』と言うより宇宙版『アビス』だな）を思い起こさせる題材が多いのと同じく、モリコーネの音楽もなんだか過去に聞いたようなフレーズがあちこちにある。『ミッション』風と『遊星からの物体Ｘ』風には苦笑。ベンベンは嫌いじゃなかったのね。シンセとコーラスを取り入れ、音はとてもカラフルで、おもしろくはあるが、テーマの使い方や盛り上がり肩などはまるでジョン・ウィリアムズ的ですらある。なんか、適当に力を抜きつつ、大作っぽく派手にしましたという感じがする。というと、ホーナーみたいだな、これ。感動的な音楽にはなっている。
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