SOUNDTRACK REVIEW

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LEAGUE OF THE EXTRAORDINARY GENTLEMEN リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い DIRECTED BY STEPHEN NORRINGTON/SEAN CONNERY,SHANE WEST,STUART TOWNSEND MUSIC COMPOSED BY TREVOR JONES VARESE SARABANDE/302-066-492-2 2003/08

　またアメコミの映画化であるが、『フロム・ヘル』のアラン・ムーアによるイラストレイテッド・ノベルが原作。１９世紀末を舞台に、アラン・クオーターメイン、ジキル博士、ネモ船長などの有名なフィクションの登場人物たちが世界征服をたくらむ悪と戦う。原作と比べると登場人物がかなり増えており、敵も違う。特にアメリカ向けに成長したトム・ソーヤを登場させたのが大きい。音楽は当初マーク・アイシャムとトレヴァー・ジョーンズだったが、結局ジョーンズ単独になった。アイシャムは監督の前作『ブレイド』つながりで、ジョーンズは『フロム・ヘル』つながりの人選だったのだろう。ジョーンズのこの手の作品はだいたい同じような雰囲気で何となく予想できてしまうのだが、今回もその路線。だが、いつもより抑えめ。メインテーマはアーノルド版『ゴジラ』そっくりなのが何とも……。それに登場人物が多い（メイン７人と悪役）上にそれぞれにバックグラウンドがあるので、焦点がぼけ気味。クオーターメイン登場時のアフリカ音楽とノーチラス号船内と思われる曲で歌詞の入った曲を書いているのは珍しい。しかし、メンツが全員そろった後の決戦部分があまり収録されていないような気がする。ド派手なアクションスコアを期待していると肩すかしを食らう。オケはロンドン・シンフォニー。
　なお、２０世紀フォックスとAPPLE社との実験的な契約で、アメリカ国内ではiTuneというネットでのダウンロード販売がメインになり、ＣＤは通販のみとなった。

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