SOUNDTRACK REVIEW

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THE LOST WORLD:JURASSIC PARK ロスト・ワールド／ジュラシック・パーク DIRECTED BY STEVEN SPIELBERG/JEFF GOLDBLUM,RICHARD ATTENBOROUGH MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JOHN WILLIAMS MCA/MCAD-11628

　あの『ジュラシックパーク』の続編である。あの中途半端な映画は音楽も含めて好きではない。無論、恐竜登場シーンは除いてだが。で、本作である。メインテーマとも言うべき１曲目が始まった段階で唸りが漏れた。ゴールドスミスではないのかと耳を疑うほど、アプローチが違う。シルヴェストリ得意のエスニックパーカッションが打ち鳴らされ、リズムをメインにしたテーマが吼える。しかし、刻むような弦が出てきたところでようやくウィリアムズだと納得。続く２曲目は『ジョーズ』の頃に戻ったように前衛的なスコア。『帝国の逆襲』の氷の惑星ホスでの闘いを思わせるピアノに、背筋を逆なでするような弦の響き。前作など比較にもならない緊張感の連続。以後、前作のテーマが時折顔を出すものの、わずかだけだ。とにかく、アクションシーン――つまり恐竜が登場するシーンになると、パーカッションが打ち鳴らされ、ホーンセクションが咆吼し、サスペンスシーンになるとひたすら不気味におどろおどろしい。徹底しているのだ。甘いところは一切ない。正直に言おう。今のウィリアムズにこれほどのスコアを書けるとは思っていなかった。『レイダース』以来久々に硬派のアクションスコアだ。しかし、映画の出来があまりにもお粗末なので、《燃えるっ》コーナーに回されたのである。ウィリアムズには罪はない。

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