SOUNDTRACK REVIEW
SUITES & THEMES
MASTERS FILM MUSIC/SRS-2003
GOLDSMITH CONDUCTS GOLDSMITH
SILVA SCREEN/FILMCD-336
映画音楽の作曲が本業であるゴールドスミスはあまり自作をコンサートで演奏する機会があまりなかったが、９０年代後半以降コンサートにも精力的に活動し始めた。その点、ボストン・ポップスなどと精力的にコンサート活動をしている同期のジョン・ウィリアムズとは対照的だ。これは１９８７年にホールで録音されたもの。ライヴではない。収録曲は以下の通り。
『ブルーマックス』組曲
ＴＶ組曲（0011ナポレオン・ソロ、ドクター・キルディア、黒人教師ディックス、わが家は１１人、名探偵ジョーンズ）
『炎の砦マサダ』
『グレムリン』組曲
映画音楽組曲（砲艦サンパブロ、チャイナタウン、いつか見た青い空、ポルターガイスト、パピヨン、風とライオン）
将軍組曲（マッカーサー、パットン大戦車軍団）
『ライオンハート』
フィルハーモニア・オーケストラの演奏も素晴らしく、こんなコンサートが聴ければ何も言う事はない。
なお、同じ中身でDECCA INTERNATIONALから発売されていた（正確に言うと、DECCAがリリースしたものを、ライセンスを受けてMFMがリリースした）が、ジャケットが貧相。MFM盤のジャケットイラストは『スタートレック』などで著名な故ボブ・ピークである。
左は２００２年にSILVA SCREENから再発されたもの。内容は同じで、サントラから『レジェンド／光と闇の伝説』が２曲抜粋されて収録されている。リマスタリングされて、お得意のドルビーサラウンドになり、さらにＨＤＣＤ仕様になっている。音がくっきりとしたが、まあ、好き嫌いもあるだろう。
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