SOUNDTRACK REVIEW
K-19 THE WIDOWMAKER


DIRECTED BY KATHRYN BIGELOW/HARRISON FORF,LIAM NEESON

MUSIC COMPOSED BY KLAUS BADELT
HOLLYWOOD RECORDS/2061-62371-2

　１９６１年北大西洋に処女航海に出た原潜Ｋ-１９が事故を起こしたという史実を元にしたサスペンスドラマ。主演はアメリカ大統領になったりロシア人になったり忙しいハリソン・フォード。ロシア人艦長には見えないんだけど。リアム・ニーソンはともかく。
　さて、音楽。まず４章からなる組曲があり、その後、スコアという構成になっている。いかにもロシア（当時はソ連）らしい冒頭から『タイムマシン』の残響があるようなメインテーマ。オケの響きがマイルドなのはハリウッドには珍しくロシアのキロフ・オーケストラとコーラスを起用したせいか。指揮者もヴァレリー・ゲルギエフとロシア人のようだ。オケをロシアで録音、その後アメリカでシンセなどを追加してミキシングしたものと思われる。さすがに実際の事故を題材にしているだけに、ドラマティックではあるが不必要に派手なスコアではない。男性コーラスも勇壮だが悲劇的だ。スタッフもＭＶ関係者はいないようで、バデルト独立かと思わせるような内容だ。
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