SOUNDTRACK REVIEW
JURASSIC PARK III
DIRECTED BY JOE JOHNSTON/SAM NEILL
MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY
DON DAVIS
DECCA/440-014-325-5
スピルバーグが製作に回った第３弾は同時に音楽のウィリアムズも降板。どちらも『Ａ．Ｉ．』に忙しかったからだ。さらに前２作に使われていたロゴのT-REXも降板し、新顔のスピノサウルスになった。さらにプテラノドンが加わり、ようやく原作１作目のシーンが見られるわけである。代わって監督は『ロケッティア』のジョー・ジョンストン、音楽は『マトリックス』のドン・デイヴィスになった（ウィリアムズの推薦ということだが、マネジメントが同じという関係もあるだろう。なんせウィリアムズとはまったく違う方向性の作曲家なのだから）。メインになるのは前２作のウィリアムズのメインテーマで、それを要所に使用して、オリジナルを加えている。とはいえ、デイヴィスはメロディで勝負するタイプではないので、どうしても耳に残るのはウィリアムズのテーマになってしまう。それ以外にもウィリアムズを意識したアプローチが随所に聞かれる。確かに混ぜ込み方は上手いのだが。サスペンス調の曲にコーラスを加えたスコアや、わずかしか出てこないがオリジナルのメロディなど聞き所はあるにはある。もっともホーナーのオーケストレイションをしていた頃に身についたのか、ホーナーっぽい部分も耳につくのが困ったところだ。
最後にランディ・ニューマンによる挿入歌が収録されている。エンハンスドＣＤ仕様で、ＰＣでデータが見られるようになっている。デイヴィスの短いインタビュー（文章のみ）もあり。
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