SOUNDTRACK REVIEW
THE MESSENGER:THE STORY OF JOAN OF ARC
ジャンヌ・ダルク

DIRECTED BY JUC BESSON/MILLA JOVOVICH,FAYE DUNAWAY,DUSTIN HOFFMAN

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ERIC SERRA
SONY CLASSICAL/SK-66537

　エリック・セラと史劇――これまでのセラの作品を考えればこれほど違和感のある取り合わせはないだろう。さてどうなるかと思えば、意外にもまっとうなフルオーケストラとコーラス（＋ギター＋シンセ＋パーカッション）による堂々としたスコアになっていた。さすがにポップスは断念したのか。それでも真剣なオケのバックに妙な音が聞こえたり、やはりセラである(^_^;)　合戦シーンはダイナミズムよりも神に選ばれた主人公の神秘に重きを置いているため、血湧き肉踊るとは別種の高揚感がある。まあ、ベッソンの映画にその種のダイナミズムを求めるのは間違っているのだが。映画の方は評判が芳しくない（というより駄作）ようだが、スコアはこれまででもっとも正統的で聞きやすい。
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