SOUNDTRACK REVIEW

HOLLOW MAN
インビジブル

DIRECTED BY PAUL VERHOEVEN/KEVIN BACON,ELISABETH SHUE

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JERRY GOLDSMITH
VARESE SARABANDE/302-066-171-2

 ゴールドスミス、バーホーベン監督とのコンビ3作目は透明人間スリラー。予告を観た感じでは、メインテーマは『氷の微笑』系だろうなと思っていたら、その通りだった(^_^;) ただもっとシンセが幅を利かせ、効果音のような細かな音もあちこちにちりばめられている。『ホーンティング』以上に色々な音色だ。確かにサスペンスシーンにはいつものようにホーンセクションとパーカッションがでばってくるが、そのバックではストリングスが不安感を煽っている。ちらっと出てくるだけだが、ピアノもおもしろい。このところアクション系のわかりやすいスコアが続いたので、ゴールドスミスの実験的な部分が強く出たスコアは新鮮に感じられる。しかし、後半は最近のアクションスコアに近くなってしまったのが惜しい気がする。もっとも、映画自体も後半はとてもわかりやすい(凡庸なともいう)サスペンス&アクションになっているので、仕方がないか。それにしても、メインテーマはコンサートで単独に演奏するには地味ではある。
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