SOUNDTRACK REVIEW
THE HAUNTING
ホーンティング

DIRECTED BY JAN DE BONT/LIAM NEESON,CATHELINE ZETA-JONES,LILI TAYLOR

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JERRY GOLDSMITH
VARESE SARABANDE/VSD-6054

　ゴールドスミス久々のオカルト作品である。今回は子供が出てこない分、真っ向勝負に行くかと期待していたが、その願いはおおかた叶えられた。原作『たたり（旧版では『山荘綺談』）』からどれくらい脚色されているのか不明だが、登場人物は４名と同じようだ。原作にはない回転木馬のテーマから始まるスコアは、全体に抑揚を抑えた流麗な曲調が支配している。時折、怪現象に呼応するように得意の脅すようなホーンとパーカッションが響く。最大の聞き所はやはりクライマックスの８曲目だろう。安らぎさえ感じさせる壮大なスコアはゴールドスミスの真骨頂だ。そして、オカルト／ホラーには美しいメロディ。エンディングではこの鉄則に新しい１曲が追加された。
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