SOUNDTRACK REVIEW
SYMPHONY SEED 交響組曲機動戦士ガンダムSEED
MUSIC COMPOSED BY
佐橋俊彦
ビクターエンタテインメント/VICL-61400
2004/ 5
昨年度一番人気のあったアニメ。ファンが多いので商売になると踏んだのか、ロンドン・シンフォニーで録音した交響組曲となった。指揮はニック・イングマン。アニメやゲーム音楽の交響組曲という企画はよくあるのだが、なかなかこれだというものがない。特に戦闘シーンの多いものだとアップテンポでシンセの鋭い切り込みがかなりの特徴を担っているのだが、それをオケだけでは置き換えが難しい。オーケストレーションが難しいわけだ。それにオケだけのオーケストレーションが不得意なのか、厚みが感じられない。演奏は上手いのにどこか隙間があって、楽器と楽器の音色がそれぞれバラバラになっているようなまとまりのない印象を受ける。個人的に「バタバタしている」という表現をしている状態なのだ。残念ながら、このアルバムも同じ印象を受けた。メロディはいい。遊びもいい。しかし、肝心の部分――シンフォニックという部分に弱点があるのはなぜだろう。いつも首をひねるところだ。専門のオーケストレイターを雇った方がいいのではないだろうか。なお、初回特典として紙ケース、４０ページのブックレット、総譜の一部がついている。ブックレットの対談や録音日記はおもしろい。
燃え度
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燃えコメント
：サントラに比べれば燃え度はガタンと落ちます。パワーダウンしてどうする。
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