SOUNDTRACK REVIEW

NID DE GUEPES
スズメバチ

DIRECTED BY FLORENT-EMILIO SIRI/SAMY NACERI,NADIA FARES,BENOIT MAGIMEL

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY ALEXANDRE DESPLAT
SOURCE360/72438-12230-2-4

 大物マフィアを護送中の女性中尉率いる特殊警察チーム、5人組の窃盗グループ、初老の警備員。偶然出会った三組が軍隊並みのマフィア戦闘部隊に包囲され、倉庫に立てこもって戦うハメになる。まるでフランス版『要塞警察』である。監督のフローレン・エミリオ・シリはラップなどのMTVを撮っていた若手。その中のAKHENATONは主題歌も担当。音楽のアレクサンドレ・デスプラは監督のデビュー作から組んで2作目。映画の題材はあちこちからの借用がありそうだが、音楽もところどころいかにもな借用(ゴールドスミス、ホーナーなど)がある。が、全体には悪くない。派手なアクションスコアよりも緊張感を煽る重いスコアが多く、印象は「フルオケで演奏した欧州風に暗いカーペンター」というところか。雰囲気だけで、実際にはベンベン言ってませんが(^_^;) 「銃弾4分で12000発」を売りにしている映画にしてはかなり地味だが、フランス映画らしい明るくなりきれなさなのかそれとも計算なのか。観てみないとわからない。意外にしっかりしたスコアで拾いもの。演奏はシティ・オブ・プラハ・フィルとコーラス。
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