SOUNDTRACK REVIEW

THE FIFTH ELEMENT
フィフス・エレメント

DIRECTED BY LUC BESSON/BRUCE WILLIS,GARY OLDMAN,IAN HOLM

MUSIC COMPOSED BY ERIC SERRA
VIRGIN/7243-8-44203-2-1

 リュック・ベッソン監督の新作は超大作SF。ブルース・ウィリスはどうでもいいが、悪役ゲイリー・オールドマンには『レオン』以上にキレた演技を期待したい。音楽は言うまでもなくエリック・セラ。本作ではいつもの調子で淡々とした演奏とヴォーカルを聞かしてくれる他、かなりの数のスタジオミュージシャンからなるオーケストラを使っている。が、数の割に広がりが感じられないのはなぜだろう? セラの特徴といえばそれまでだが。それにセラのスコアはいつもそうだが、単体で聴くとあまり魅力を感じないのだ。ベッソンの前作『レオン』はとくにそうだった。しかし、映像が入ると急に活きてくる。フィルムスコアリングの観点から見ればまだまだだと思う(『ゴールデン・アイ』は感心しなかった)が、雰囲気を出すのが上手いのだろう。本作はSF大作というハリウッド的イメージからはほど遠いスコアだが、映画の方はかなりハリウッド的な仕上がりのようだ。ベッソン&セラのファンなら迷わず買い。
 ところで、右のフランス盤はCDエクストラで、パソコンで映像が見られる。
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