SOUNDTRACK REVIEW

DUNE
デューン砂の惑星

DIRECTED BY DAVID LYNCH/KYLE MacRAKLAN,STING,MAX VON SYDOW,PATRICK STEWART

MUSIC COMPOSED BY TOTO
PEG/PEG015

 フランク・ハーバートの長大なSFシリーズの第1部を駆け足で映画化した、というよりもディヴィッド・リンチの趣味が爆発した奇怪なSF映画である。原作のファンからはそっぽを向かれ、幾つものヴァージョンが存在するというカルトな映画になってしまった。
 サントラは今も入手可能だが、今回のCDは73分近いほぼ完全版である。但し、以前のCDに収録されていたブライアン・イーノのスコア1曲はない。TOTOのアルバムという訳である。さらにオープニングのナレーションもない。
 実はこのスコアを聴くのは10年ぶりくらいなのだが、それでもすぐにシーンを思い出せた。やはり強烈な印象が残っていたらしい。それにも増して、曲がいい。ところどころでどこかで聴いたようなイメージの曲もあるが、統一感がある。やはり当時のTOTOの才能に感心せずにはいられない。
 しかし、このPEGというレーベル。『コクーン』と『タイタンの戦い』に続いていい仕事をしてくれる。今後も期待。
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