SOUNDTRACK REVIEW
DOMESTIC DISTURBANCE
ドメスティック・フィアー

DIRECTED BY HAROLD BECKER/JOHN TRAVOLTA,VINCE VAUGHN,TERI POLO,STEVE BUSCEMI

MUSIC COMPOSED BY MARK MANCINA
VARESE SARABANDE/302-066-313-2

　元妻が再婚し、息子に義父ができる。離婚した父親はその義父に対して疑惑を抱き始める――というサスペンス。ジェリー・ゴールドスミスがスコアを書いたものの、編集に次ぐ編集でついに書き直しをする時間がなくなり、降板。代役にマンシーナが登板することになった。さて、マンシーナのスコアだが、ゴールドスミスに引きずられたのかどうか、イメージ的に『氷の微笑』のような感じで始まる。おいおいと半ば苦笑しながら聴いていくと、そのイメージは違和感なくはまってくる。以前の軽やかさや派手さはないが、力強いサスペンスとアクションスコアがある。ＭＶのワンパターンに陥ることなく、マンシーナは正統的なスコアを書くようになってきたのかもしれない。収録時間は３０分を切っている（ハリウッドでの録音なので再使用料の問題だろう）が、なかなか中身は濃い。次作に期待。でも、サントラ出るのか？　演奏はハリウッド・スタジオ・シンフォニー。
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