THE DEVIL'S OWN

THE DEVIL'S OWN
デビル

DIRECTED BY ALAN J.PAKULA/HARRISON FORD,BRAD PITT

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JAMES HORNER
TOMY BOY/TBCD-1204

　『ペリカン文書』で組んだアラン・Ｊ・パクラ監督との２作目はＩＲＡのテロリストと警官を中心にしたサスペンス――というより、人間ドラマ。今回ホーナーは自らオーケストレイションを担当している。『ブレイブハート』もそうだったが、どうもアイリッシュな作品は自分でやりたいらしい。スコアはハープ、各種縦笛、バグパイプ、ギターなどをからめ、シンセを加えた小編成のオケで演奏される。ＢＧＭとしても違和感がないほど穏やかだが、時折聴ける緊張感が効果的。これまでのホーナーのサスペンス物とも人間ドラマとも違うタイプだ。ヴォーカルをフィーチャーしたメインテーマ（オープニングはゲール語、エンディングは英語）が印象的。ラスト近くでよく聴くフレーズが出てしまったのはご愛敬か。いつもに比べれば遙かに上手い使い方だ。

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