SOUNDTRACK REVIEW
A DESTINY OF HER OWN
(aka DANGEROUS BEAUTY)

DIRECTED BY MARSHALL HERSKOVITZ/CATHERINE McCORMACK,RUFUS SEWELL,JACQUELINE BISSET

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY GEORGE FENTON
RESTLESS/01877-72958-2

　フェントンは素晴らしい作曲家なのだが、劇伴に徹して地味な作品が多かった。そのためなかなかここに登場しなかったのだが、ようやくこれはという作品が現れた。１６世紀のヴェニスを舞台にした女性の自立の物語である。中世ヨーロッパというと『クルーシブル』などかなりの作品をものにしているが、今回は黒死病に魔女裁判、女性の自立とドラマティックな作品らしく、中世の素養を生かしながら、ジャケットからは想像できない生き生きとしたスコアを書いている。アコースティックギターから始まるのには驚いたが、ヴェニスなんだからそれでいいのか。同じジャンルでもパトリック・ドイル＆ケネス・ブラナーとは少し違った中世ヨーロッパ物だ。
　なお、配給会社が変わったために、原題が変更になっている。
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