SOUNDTRACK REVIEW

CON AIR コン・エアー
FACE/OFF フェイス/オフ

"CON AIR"DIRECTED BY SIMON WEST/NICHOLAS CAGE,JOHN CUSACK,JOHN MALKOVICH
"FACE/OFF"DIRECTED BY JOHN WOO/JOHN TRAVOLTA,NICHOLAS CAGE

"CON AIR"MUSIC COMPOSED AND PERFORMED BY MARK MANCINA & TREVOR RABIN
"FACE/OFF"MUSIC COMPOSED BY JOHN POWELL
HOLLYWOOD/"CON AIR"HR-62099-2・"FACE/OFF"HR-62125-2

 乱暴だが主演もレーベルも同じだし、一緒に紹介しよう。
 『コン・エアー』はあの『ザ・ロック』のプロデューサーが単独になって初めて作ったアクション大作(ふたりの共同のプロダクションだったのだが、ひとりが他界したため)。評判は最高にいいようだ。音楽は前作のジマーから部下マンシーナに変わった。もうひとりは元イエスのギタリスト。マンシーナらしい打ち込みリズムにノイジーなギターが切れ込みスコアである。ただ、メインのテーマはそこそこなんだがジマーほどはっきりしていない上、『スピード』で聴かせたマンシーナのリズムもあまり冴えがない。ギタリストのインストとして聴いてもそれほどおもしろい訳でもない。今一歩か。
 『フェイス/オフ』はジョン・ウー監督のハリウッド第3作。前作『ブロークン・アロー』のジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの主演のアクション。こちらも前作はジマーだったが、今回はジョン・パウエル。新人だろうが、スコアプロデュースにジマーがついている。そのせいか、ジマー節がそこここで聴かれる。メインテーマは『コン・エアー』よりいいが、全体の印象は薄い。どちらも一長一短だが、映画に乗せたらどうなるかが興味深いところだ。
   戻る