SOUNDTRACK REVIEW

THE PASSION OF THE CHRIST


DIRECTED BY MEL GIBSON/JIM CAVIEZAL,MONICA BELLUCCI

MUSIC COMPOSED BY JOHN DEBNEY
SONY MUSIC/SK-92046
2004/ 2

 メル・ギブソン監督によるイエス・キリストの最後の12時間を描いた問題作。音楽は当初リサ・ジェラードだったが、最終的に意外にもデブニーになった。コーラスや民族楽器を多用したスタイルは恐らくジェラードと同じアプローチだろうが、よりオーケストラルなものが求められたのだろう。基本はコーラス(チャント)と打楽器という原始的なもので、それに民族楽器の木管を加えたオケが入る。明確なテーマを打ち出すよりも雰囲気重視のスコアだが、マグダラのマリアのシーンや十字架を引きずるシーン、復活シーンなどでは共通のテーマが聴かれる。神々しさよりは宗教のおどろおどろしさや力強さに重点を置いて、デブニーとしては気合いが入ったスコアだろう。オケはロンドンのミュージシャンで、指揮はニック・イングマン。トラディショナルや共作も数曲あり。ちなみにチャントにはメル・ギブソンも加わっている。
燃え度
燃えコメント:宗教ってどろどろ燃えるのな(^_^;)
   戻る