SOUNDTRACK REVIEW

武士

DIRECTED BY キム・ソンス/チョン・ウソン,アン・ソンギ,チャン・ツィイー,パク・ヨンウ

MUSIC COMPOSED BY 鷺巣詩郎
YEJEON MUSIC/YWRCD-018

 2001年9月に封切られ大ヒットした韓国映画。約600年前の明に使節団として派遣された高麗の王女と武士たちが混乱の中国を帰郷したい一念で駆け抜けるという2時間半に及ぶ歴史劇大作。製作費70億ウォン(約6億5000万円)は韓国映画史上最高。
 音楽は『新世紀エヴァンゲリオン』の鷺巣詩郎。ワルシャワ・フィルと東京のオケ、ロンドンのコーラスグループを使った国際的な布陣。ワルシャワ・フィル部分は天野正道がオーケストレイションと指揮を担当。東京部分はHYAKKA HUKUHARAが担当している。映画が戦闘をメインにしているのか、スコアもかなりの部分が激しく鳴っている。その反面、恋愛要素も大きく、叙情的なメロディも強い。フルオケにシンセを加えたスコア、シンセのみのスコア(1曲)、中国の民族楽器をメインにしたスコアなど、バラエティある構成だが、まとまりはある。ロック主体の『メガゾーン23』から『不思議の海のナディア』『エヴァ』とステップアップした鷺巣の現時点での集大成だろう。それが韓国映画だったというのは複雑だが。
 デジパック仕様で、主役たちのカード7枚が封入されている。

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