SOUNDTRACK REVIEW

THE BOYS FROM BRAZIL
ブラジルから来た少年

DIRECTED BY FRANKLIN J.SCHAFFNER/GREGORY PECK,LAURENCE OLIVIER,JAMES MASON

MASTERS FILM MUSIC/SRS-2001

 『猿の惑星』でも有名なフランクリン・J・シャフナー監督と組んだ作品。原作は『ローズマリーの赤ちゃん』のアイラ・レヴィン。ナチスとヒトラーを題材にしたサスペンスである。20分近い組曲と主題歌、エンディングが収録されている。メインタイトルは何とも意外だがワルツ。優雅というより、かなり力強いワルツはナチスドイツをイメージしている。さらにラストのサスペンスシーンの鋭さは他人の追随を許さない緊迫感がある。加えて主題歌の優しげな子守歌のメロディ。力強い傑作の多い70年代ゴールドスミスの中でも記憶に残る傑作である。
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