SOUNDTRACK REVIEW
BEYOND BORDERS
すべては愛のために

DIRECTED BY MARTIN CAMPBELL/ANGELINA JOLIE,CLIVE OWEN

MUSIC COMPOSED AND CONDUCTED BY JAMES HORNER
VARESE SARABANDE/302-066-529-2
2003/11

　既婚女性が戦火のアフリカで活動する医師に出会ったことで人生が変わっていく様子を描いた恋愛ドラマ＋国連親善大使アンジェリーナ・ジョリーらしいボランティア活動を描いた人間ドラマ。スコアはヒロインの活動の舞台によってエチオピア、カンボジア、チェチェンと３つに分けられて、組曲のように構成されている。基本的にラヴストーリーなので、メインテーマは美しく穏やか。その上で舞台毎に特色をつけている。エチオピアではこの国出身のシンガー、ジジことエジガエフ・ジババウをフィーチャー。力強さと共に流れるように美しいメロディが印象的。カンボジアではテクノ的なシンセとパーカッションをフィーチャーして緊迫感を増した曲が加わる。チェチェンでは『４８時間』などでお馴染みのフレーズが出て緊迫。さらにシューマンの《トロイメライ》を挿入している。ラストはコーラスを加えて感動的に。オケはハリウッド・スタジオ・シンフォニー。全体的にかなりシンセが多く使われているが、印象はしっとりしている。最近のホーナーでは聞き応えがある１作。何と言っても収録時間が５５分程度なのがいい。
燃え度：−
燃えコメント：１０曲目の一部以外なし。
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