SOUNDTRACK REVIEW
THE BONE COLLECTOR
ボーン・コレクター

DIRECTED BY PHILLIP NOYCE/DENZEL WASHINGTON,ANGELINA JOLIE

MUSIC COMPOSED BY CRAIG ARMSTRONG
DECCA/289-466-804-2

　安楽椅子探偵ならぬ寝たきり探偵を主人公に据えた同題ミステリの映画化である。イギリス出身のクレイグ・アームストロングはこれまで数作しかない（日本では『ロミオ＋ジュリエット』の追加曲くらいか）が、なかなか力強いスコアを書いている。メインテーマは非常にドラマティック。ロンドン・シンフォニーによるフルオケのスコアがメインだが、１曲だけ挿入されたバンドによるスコアも印象的。本作の印象は《骨の太いクリストファー・ヤング》という感じか。しかし、オケの演奏の影にシンセ音が顔を出す辺り、ポップス畑出身をうかがわせる。その点は出身を考えるとデイヴィッド・アーノルドの方が近いかもしれない。主人公が動けないというせいか、サスペンスシーンも刻むような派手な曲はなく、耳障りなショック音もない。それが新鮮。今後が楽しみな作曲家だ。お薦め。
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