SOUNDTRACK REVIEW
アップルシード
DIRECTED BY 荒牧伸志
MUSIC COMPOSED BY
高橋哲也＆VARIOUS
SONY MUSIC/SRCP-371-2
2004/ 3
『攻殻機動隊』の原作・士郎正宗の出世作の映画化。これまでにもＯＶＡ化されたが、出来は芳しくなかった。本作はフルＣＧＩによるデジタルアニメ。モーションキャプチャーによるスムーズな動きを売りにしている。さすがに動きはなめらかだが、人間とメカの描写に違和感も。慣れればなんとかなるレベルだが。
アルバムは２枚組で、１枚目にはアーティストによる提供曲、２枚目がスコアになっている。ハリウッド的サントラとか歌っているが、早い話が『マトリックス：リローデッド』である。参加アーティストはブンブンサテライツ、ポール・オークンフォルド、坂本龍一など。思いっきりテクノな曲ばかり。スコアはシンガーソングライターなど色々やっているらしい高橋哲也。多分、これが映画音楽初担当。シンセのみの演奏で、オーケストレイションも薄く、どこかで聴いたようなパターンを集めたよう。話題先行のアーティストに金を使うよりも、スコアにも時間と金をかけろ。初めて映画音楽を本格的にやる作曲家に、未完成のフィルムを見せて作曲させてポンとできるほど映画音楽は簡単なもんじゃないのだ。ブンブンサテライツとの共作が１曲。なお、ＤＶＤがついた限定版も同時発売。ＨＤＣＤ仕様。
戻る
戻る