SOUNDTRACK REVIEW

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ALIEN:RESURRECTION エイリアン４ DIRECTED BY JEAN-PIERRE JEUNET/SIGOURNEY WEAVER,WINONA RYDER,MICHAEL WINCOTT MUSIC COMPOSED BY JOHN FRIZZEL BMG CLASSICS/09026-68955-2

　シリーズ４作目である。今回はリプリーのクローンとリプリーが闘うという無茶な話である。音楽は毎回変わって今作では『ダンテズ・ピーク』の新鋭ジョン・フリッツェル。前回はテーマ曲をジェームズ・ニュートン・ハワードに書いてもらっていたが、今回は全曲オリジナル。中身だがホーナー＋ゴールデンタール――つまり『エイリアン２』をゴールデンタールが書き、それにシンセとテクノを加えた感じである。かなり乱暴な書き方だが。『２』は軍隊的なリズム、『３』はラストに象徴される宗教的な荘厳さと、それぞれ特徴があったが、『４』はと言われると……。確かに不安感を煽って、緊張感を醸し出し、それぞれのテクニックはいいのだが、統一感がない。その場その場でしのいでいるという感じは否めない。メロディの弱さと統一感の欠如が目立つのは最近の作曲家の特長だが、その代表的な物だろう。決定的な弱点はメインになるはずのリプリーのテーマが全く耳に残らない点だ。映画自体が２と３をあわせたような代物だったので仕方がないかも知れない。もっともそれで映像とあわせてあっていれば良いという意見もあろうが、個人的にはそれ以上を求めたい。

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