SOUNDTRACK REVIEW

SECONDHAND LIONS
ウォルター少年と、夏の休日

DIRECTED BY TIM McCANLIES/MICHAEL CAINE,ROBERT DUVALL,HALRY JOEL OSMENT

MUSIC COMPOSED BY PATRICK DOYLE
NEW LINE/NLR-39027
2003/09

 内向的な少年が田舎の伯父(伯父ふたりがマイケル・ケインとロバート・デュバルというのはイヤだな)の家に預けられて、そこで夏の間を過ごすことになる。しかし、伯父たちは変人で、大金持ちで、ウソか本当かわからない話ばかり。監督のティム・マッカンリーズは名作『アイアン・ジャイアント』の共同脚本家。今回の映画について「家族と友情のハートフルなドラマ+コメディ+アラビアンナイトみたいな活劇」であると語り、サントラオタクであることを認めた上で、「最近の映画みたいなテーマのないスコアじゃなくて心に残るテーマが必須。アドヴェンチャースコアも書ける。子供心が表現できる」ということでドイルに決まったと書いている。絵本のようなイラストが描かれたサントラを聴くと、確かに要望通りのスコアである。ファンタジックで優しげなメインテーマと海賊映画のような派手な活劇スコアが印象的で、これまでのドイルのエッセンスが味わえる。ドイル初心者にもファンタジー&活劇ファンにもお薦め。オケはスロヴァキア・ラジオ・シンフォニー。ヴォーカリストとしてパトリック・ドイル・ジュニアとオラ・オナブールも参加。
 なお、エンハンスド仕様になっており、録音風景、監督とドイルのインタビュー、メインテーマの譜面、セッション時のフォトギャラリーなどが見られる。サントラファンには興味深い内容なので、これだけでも価値あり。見て聴いて価値あるサントラである。
燃え度
燃えコメント:ホラ話で流れるヒロイックなテーマはまるでインディ・ジョーンズ!
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